ANA、羽田空港のおもてなしナンバーワン決める「Haneda’s Prideコンテスト」を開催

全日本空輸(ANA)は9月5日、羽田空港のグランドスタッフの中から「おもてなしNo.1」を決める「Haneda's Prideコンテスト」を開催した。

ここ数年は会場として羽田空港第2ターミナル国際線施設(T2I)が使用されていたが、T2Iの運用が再開されたこともあり、羽田空港近隣にある訓練施設「ANA Blue Base」で行われた。

「Haneda's Prideコンテスト」は2017年にスタートし、今年で7回目。旅客部門で掲げている「Haneda's Pride」の3つの基本行動「気持ちのいい挨拶をする」、「常に笑顔でアイコンタクトをする」、「美しい所作で魅了する」を軸に、多様化する顧客のニーズに合わせた快適で高品質なサービスを提供できる旅客係員を目指すために行われている。

司会も旅客サービス部門5課の須田純平さん(左)と、昨年の準グランプリを受賞している6課の鈴木夢さん(右)

羽田空港の旅客サービス部(1課から6課)には全体で約1,600名のスタッフが在籍しており、出場者はその中から係員全員の投票と管理職の推薦を経て各課から2名ずつ合計12名(女性11名、男性1名)を選出。各自8分間の持ち時間でロールプレイ形式による審査が行われた。

審査員:ANAエアポートサービス 代表取締役社長 小山田亜希子氏

審査員:ANAエアポートサービス 取締役 田中秀樹氏

審査員:サンヨーエアポートサービス 代表取締役社長 吉田直一氏

審査基準は、3つの基本行動を体現できているかを基軸に、同じくANAグループ社員が演じる利用客が「フライトに乗り遅れた」や「カブトムシは持ち込める?」といった、審査ごとに違ったシチュエーションを演出。例年どおり最新のトレンドを取り入れた内容も盛り込まれており、たとえば、T2I再開にともないターミナルを間違えてきてしまった人への対応やT2Iのラウンジについての説明、電動車いすのバッテリーに関する取り扱いといったシーンもあった。

利用客も社員が演じて審査が行われる

ライブに行くフライトに乗り遅れたという設定

カブトムシは機内に持ち込めるか?という問い合わせに対応

電動車いすのバッテリーについて、機内へどう持ち込めば良いかというシチュエーションに対応

ちなみに例年では会場での課員の応援もHaneda's Prideの風物詩となっているが、今年は会場規模の関係でビデオメッセージでの応援のみ。ただしコンテストの様子はZoomを使って関係者にも配信されており、トータルで100アカウント以上が視聴していた。

今年は会場での課員応援はなく、ビデオメッセージのみだった

グランプリには昨年も出場していた4課国内線担当の立原衣梨さん(2017年入社)が選ばれた。立原さんの審査は、スマートシニアやスマートフォンアプリからのオンラインチェックインなどの案内。審査員からは安定感や知識だけでなく、「おじさんのジョークにもきちんと付き合って、心からの笑顔を見せてくれた」ことをポイントにあげていた。

グランプリを受賞した立原衣梨さん

立原さんは「序盤から緊張していましたが、仲間からたくさんの温かい応援をいただき、すごく温かい気持ちになったとともに、恵まれた環境で成長し続けられたことに大変感謝をしております」とグランプリ受賞を喜んでいた。

準グランプリは1課国際線担当の今井はるかさん(2017年入社)と、6課国内線担当の佐久間琴美さん(2017年入社)の2名が受賞。審査員特別賞は5課国際線担当の大山智子さん(2016年入社)が選ばれた。くしくもグランプリの立原さんと準グランプリの今井さん、佐久間さんの3人は2017年の同期入社。表彰式後に同期3人で喜んでいる姿が印象的だった。

準グランプリの今井はるかさん

準グランプリの佐久間琴美さん

審査員特別賞の大山智子さん

今井さん(左)、立原さん(中)、佐久間さん(右)の3人は2017年の同期入社

今年で3回目の審査員を務めたANAエアポートサービスの小山田亜希子代表取締役社長は総評として、「それぞれ違った接客アプローチの仕方で、本当に皆素晴らしかった。ワンバイワンの接客だけではなく、お急ぎのお客様もいらっしゃいますし、お怒りのお客様いらっしゃる。そういった中で自分の状態も必ずしもベストじゃなかったり、落ち着いて考えられなかったり、体調がすぐれないことだとか、イライラしていることもあるかもしれません。そういった自分を超えていける人が本当にプロの接客ができる人なのだろうと最近つくづく思っています。ファイナリストの皆さんは、それができるかたたち。緊張にも打ち勝って、自分の弱さというか心にも打ち勝って、ここに立たれているので、本当に心から誇らしく思います」と話していた。

■Haneda's Prideコンテスト 2023出場者
(カッコ内は入社年月と担当)
・1課
百瀬英里さん(2017年/国内)
今井はるかさん(2017年/国際)
・2課
服部彩貴さん(2015年5月/国内)
安部優希さん(2014年6月/国際)
・3課
江本笑美さん(2015年/国内)
小峯早織さん(2016年/国際)
・4課
立原衣梨さん(2017年/国内)
中井雅仁さん(2019年/国際)
・5課
温井鈴夏さん(2015年/国内)
大山智子さん(2016年/国際)
・6課
佐久間琴美さん(2017年/国内)
中村早希さん(2018年/国際)