東京メトロ、新木場で懐かしの車両撮影会 1.3万円、発売4時間で満席

東京メトロは9月3日、有楽町線の全線開業35周年と副都心線の全線開業15周年を記念して、2022年4月に引退した7000系や、現行車両の10000系・17000系を並べた車両撮影会を新木場車両基地で開催した。

撮影会では基地の東側から順に17000系(17101編成)、7000系(7101編成)、10000系(10111編成)の3編成が並べられた。7000系は昨年実施されたイベントに合わせて、10号車の帯色が引退当時の副都心線のものから、デビュー当時の黄色に変更されており、今回の撮影会でもこの姿で登場。有楽町線全線開業時のヘッドマークの復刻版や、開業35周年記念のヘッドマークが掲出された。各編成の前方表示器には、「Fライナー特急 渋谷」、「新線池袋」、「快急 新富町」など、撮影会ならではの珍しい組み合わせも表示された。

撮影会は有料ツアーとして実施され、8月17日午後2時から先着順で募集を開始。約4時間で定員の140名に達したという。代金は13,500円だった。

▲送迎には8月10日に納車されたばかりの新車(いすゞ自動車・ガーラ)が充当された

会場の新木場車両基地までは最寄りの新木場駅から徒歩で約30分かかるが、今回ははとバスとのコラボで駅との間の送迎を実施。企画を担当した東京メトロ鉄道本部CX・マーケティング部の板倉良和課長によると、過去に同基地でイベントを行った際、参加者から「アクセスが悪いので送迎があればうれしい」という意見があったことを踏まえてコラボを打診したという。両社はこれまでも親子向けイベントなどでコラボしており、今後も新たな企画を検討しているという。

有楽町線は1988年、副都心線は2008年に全線が開業。今年でそれぞれ35周年、15周年を迎えた。

▲復刻塗装を纏った7000系の10号車。ロゴマークも営団地下鉄時代のものになっている

▲1号車側は引退時の副都心線カラー

▲7000系にちなんで、撮影会ツアーのコース番号は「R7000」。はとバス担当者のこだわりだという