アドベンチャー、旅工房の筆頭株主に 30億円の増資引受

旅工房

アドベンチャーは、旅工房の第三者割当増資を引き受け、筆頭株主となる。株主総会で決議した。

引受株式数は1,000万株で、発行価額は1株あたり300円、調達額は30億円。払込期日は10月31日を想定している。10月26日に開催予定の、旅工房の臨時株主総会での発行可能株式総数の変更を目的とする定款の一部変更の議案が承認されることが条件となる。

調達資金のうち、17億9,900万円は借入金の返済、その他は事業規模の拡大に向けた人材採用や広告宣伝費に充てる。

8月9日時点での東京証券取引所での旅工房株の終値は360円で、18.48%のディスカウントとなる。2021年3月期から3期連続での最終損失を計上していることや、2024年3月期で債務超過が解消されなければ上場廃止になることなどのリスクを考慮し、引受が適切であると判断したという。

現在の発行済株式総数は8,029,800株で、第三者割当増資の引受により124.54%の希薄化が生じることとなる。創業者で不正を主導したとして退任した高山泰仁前社長に代わり、アドベンチャーの持株比率が58.11%となり、筆頭株主となる。