ボーイング、約46,000機の民間機新規需要を予測 今後20年間で

ボーイングは、今後20年間で42,595機の民間航空機の新規需要を予測しているとの「2023 Commercial Market Outlook(CMO)」を、パリ・エアショーを前に発表した。

国内市場の完全回復に伴い、航空需要は経済成長を上回り、国内線は2024年までに新型コロナウイルスの拡大前水準に戻ることを想定している。このうち半数は、旧世代機の置き換えに伴うものとしている。年間3.5%ペースで拡大し、これは世界の経済成長率の2.6%を上回る。

アジア太平洋地域が世界の需要の40%、そのうち半数を中国が占める。南アジアは世界で最も早いペースとなる年間7%以上拡大し、インドが旅客輸送量の90%以上を占める。北米と欧州はそれぞれ世界の需要の20%を占める。格安航空会社(LCC)は40%以上の単通路機を運航することになる。ロシアと中央アジアは世界の航空機の約3%に規模がとどまるとした。

ブラッド・マクマレン コマーシャルセールス&マーケティング担当上級副社長は、「航空業界は、前例のない混乱の後、航空会社が課題に対応し、機材を簡素化し、効率を高め、復活した需要を生かし、回復力と適応力を発揮しました。航空旅行の将来を考えると、2023年のCMOは、世界的な中間層の増加、持続可能性への投資、格安航空会社の継続的な成長、進化するサプライチェーンとエクスプレス貨物配送に対応する航空貨物需要に関連して、旅客輸送がさらに進化することを反映しています」とコメントした。