飛行機の”2階建てシート”、最新版お披露目 日本の大手航空会社も関心

ドイツのハンブルクで開催されている、航空機の客室インテリア見本市「エアクラフト・インテリアEXPO(AIX)」で、2階建ての座席のモックアップの最新版がお披露目された。

Chaise Longue Economy Seatが開発を進めており、モックアップは横3席で上下互い違いになっている。ワイドボディ機の中央列に配置することを想定した造りで、全席に折りたたみのテーブルと、下段にはフットレストを備える。下段ではフットレストの下、上段では自席の下に荷物を収納できる。頭上の荷物棚は設置できない。窓側の座席は従来どおりの座席を配置せざるを得ず、一般的な機体では5〜10%程度の座席の増加にとどまるという。

下段の席に座ると、顔付近に上段の席の座面が位置する。リクライニングはせず、プライバシーとパーソナルスペースを確保できる。シートピッチは31〜32インチで、モニターは設置しないことを想定する。

「夜のフライトでは下段、昼のフライトは上段が人気になるだろう」(担当者)とし、様々な座席のバリエーションを用意することで、航空会社は収益性を高められると自信を示している。広報担当者は、日本の大手航空会社の具体的な名前を挙げ、導入に興味を持っていることを明らかにしている。

AIXではこれまでにも、立ち乗り座席のコンセプトモデルなど、ユニークな製品イメージが公開され、度々話題になっている。