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名古屋名物「ぴよりん」、新幹線に乗って“東京出張” チャレンジの行方は?
名古屋名物のひよこ型スイーツ「ぴよりん」が5月26日、東京駅に1日限定で登場した。限定170セットが名古屋駅から新幹線で運ばれ、販売整理券は配布開始から9分で終了した。
普段はJR名古屋駅構内の売店のみで取り扱われているぴよりんは、時々イベントや催事で愛知県外に“おでかけ”している。2021年10月にJR静岡駅の駅ビル「パルシェ」の40周年記念イベントで初の県外進出を果たし、その後は新横浜や大阪にも登場した。
実はぴよりんの“おでかけ”方法は2つある。1つは材料を運んで現地で製造するパターンで、今年3月の大阪・阪神梅田本店や5月12日の東京・京王百貨店での催事では、この手法で実演販売が行われた。
そしてもう1つは、名古屋から新幹線に乗って運ぶパターン。現地の駅構内で販売される場合はこの方法がとられている。新幹線に乗って“おでかけ”するのは今回で4回目だが、これまでは名古屋〜新横浜が最長距離だった。
ぴよりんは非常にデリケートで、特に振動に弱いことで知られる。無傷で自宅へ持ち帰るまでの過程をSNSに投稿する「ぴよりんチャレンジ」も話題だ。名古屋から東京の販売店舗までの輸送には、細心の注意を払わなければならない。
輸送を担当するのはJR東海物流。新幹線で東京駅に到着すると、台車に載せ替えられて店舗まで運ばれる。床の僅かな段差や突起も、ぴよりんにとっては大きな脅威。台車が差し掛かるとスタッフがサッと段ボールを敷き、振動が伝わらないように慎重に通過させていた。
万全の体制で守られた台車は、東京駅の販売店舗に到着。ぴよりんは一匹も崩れることなく店舗に並べられ、“東京おでかけチャレンジ”は無事成功した。
▲無事に販売店舗に到着したぴよりんを見せる東海キヨスクの担当者
当日は午前8時から整理券の配布が始まったが、東京駅での販売を企画した東海キヨスクによると、配布開始時点で販売予定数以上の人数が並んでいた。午前4時台にはすでに列ができていたといい、東京でも相変わらずの人気の高さを見せつけた格好だ。
ちなみに今回販売されたのは、通常のぴよりんと、今企画限定のあんバター味のぴよりんが1つずつ入ったセット。あんバターぴよりんは、製造元のJR東海フードサービスが東海キヨスクの担当者から、「県外で販売するなら名古屋らしい味を届けたい」と依頼を受けて開発。ベースとなるプリンとババロアはバター風味で中に小倉あんが入っており、トサカや羽根も小倉あんをイメージした色になっている。
即完売となった今回の“東京おでかけ”。残念ながら手に入れることができなかった人も多いと思うが、東海キヨスクの担当者は、「SNS等でも反響がよかった。今後の販売も検討していきたい」と第2弾の企画にも前向き。JR東海フードサービス側も「名古屋駅でも毎日売り切れてしまうので、(県外での販売)回数は限られると思うが、機会をいただければなるべく出していきたい」としており、東京駅再登場も期待してよさそうだ。