「20年間ありがとう」 JA701Jが離日、JALの777-200ERはラスト1機に

日本航空(JAL)に2機残るボーイング777-200ERのうち、初号機として導入された「JA701J」が5月16日、売却先の米国に向けて羽田空港を出発した。これにより、同社の777-200ERはJA703Jの1機が残るのみとなる。

JA701Jは2002年7月11日に受領した機体で、8月1日に運航を開始。短・中距離国際線で活躍していたが、コロナ禍に伴う事業構造見直しにより、2021年に国際線の運用から離脱した。その後は国内線に転用され、幹線を中心に投入されていた。最終便は今年3月31日の沖縄/那覇〜東京/羽田線のJL922便で、総サイクル数は1万6,790回、フライト時間は6万4,266時間だった。

フェリーフライトはロサンゼルス行きのJL8132便として、羽田空港のJAL格納庫前の213番スポットを午後8時3分に出発。C滑走路(RW16L)から同24分に離陸した。出発前には777のパイロットや整備士らが、左側のエンジンカウルに「20年間ありがとう」などと労いや感謝のメッセージを書き込んでラストフライトを見送った。

なお同便は、フェリーフライトに搭乗できるツアー商品として活用されており、関係者のほかツアー参加者47名が搭乗した。機体はロサンゼルスに到着後、ビクタービルのサザンカリフォルニア・ロジスティックス空港に回航される。