エミレーツ航空とエティハド航空、インターライン契約拡大

エミレーツ航空とエティハド航空は、インターライン契約を拡大する覚書を締結した。

いずれもアラブ首長国連邦(UAE)を拠点とする航空会社で、エミレーツ航空はドバイ、エティハド航空はアブダビから世界各地へネットワークを拡げている。

両社の利用者は、ドバイもしくはアブダビのどちらかに到着し、もう一方の空港から出発できるようになる。これにより、全旅程の航空券をワンストップで購入できるようになるなどの利点がある。まずは、ヨーロッパと中国の一部都市から開始する。

エミレーツ航空のティム・クラーク社長は、「今回、エティハド航空と再び協力し、UAE内外でシームレスな旅行オプションを提供できるようになったことを嬉しく思っています。エミレーツ航空とエティハド航空は、それぞれの強みを生かし、お客様に提供するサービスを拡大し、UAEの観光を後押しします。この新しい契約は、両航空会社間でさらなる機会を開発するための強力な基盤となり、経済の継続的な多様化を目指すUAEのビジョンに対する我々のコミットメントの一例であると確信しています」と述べた。

エティハド航空のアントノアルド・ネヴェス最高経営責任者(CEO)は、「UAEへのインバウンド観光を支援し、活気ある都市への旅行を促進するという共通の使命のもと、エミレーツ航空と提携できることを嬉しく思います。UAEの観光を支える2つの世界的な航空会社がインターライン協定を結んだことで、お客様が1枚の航空券でアブダビとドバイの魅力を体験できるようになり、エティハド航空とエミレーツ航空のいずれをご利用でも、優れたフライト体験を提供することが約束されました。UAEを訪れる旅行者にとって、これはWin-Winの提案です」とコメントした。

UAEでは、国内総生産(GDP)の5.4%にあたる1,161UAEディルハム(約316億米ドル)が観光収入で、UAE経済の重要な柱に位置づけている。2027年までに100万人以上の雇用効果があるとされている。両社の提携は2回目で、2018年に航空セキュリティに関する覚書を締結していた。

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