ANA、CO2排出量を実質ゼロ化した燃料を調達 広島発着便で1か月間使用

INPEXと出光興産は、サプライチェーン全体の二酸化炭素排出量を実質ゼロ化した燃料を、全日本空輸(ANA)に供給する。

カーボンニュートラルジェット燃料は、INPEXがアブダビで生産するマーバン原油を出荷し、出光興産が調達の後に精油所でジェット燃料を精製、INPEXと出光興産がカーボンクレジットを調達し、サプライチェーン全体で排出される二酸化炭素排出量を実質ゼロ化し、ANAに供給する。サプライチェーン全体の二酸化炭素排出量を実質ゼロ化したジェット燃料の航空会社への供給は、日本で初めてとなる。

5月19日から21日まで開かれる、G7広島サミットに合わせ、ANAが5月1日から31日にかけて運航する広島発着の全便で、二酸化炭素排出量を実質ゼロとしたフライトを運航する。ANAは広島発着便を1日22便運航しており、月間では682便を運航する見通し。燃料使用量は3,000トン強で、二酸化炭素排出量は1万トン弱になるという。