カンタス航空によるアライアンス・アビエーション・サービスの買収、ACCCが反対

カンタス航空

オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は、カンタス航空によるアライアンス・アビエーション・サービスの買収に反対すると発表した。

競争減少による価格の上昇やサービスの低下が見込まれるとしており、2つの最大手企業の統合は有効な代替案がほとんどないと結論づけた。

アライアンス・アビエーション・サービスは、西オーストラリア州やクイーンズランド州で資源産業で働く人に対し、チャーター便を運航している大手企業。ACCCでは、「資源産業で働く労働者の職場への移動のための飛行機は、必要不可欠なサービス。オーストラリア経済の重要な一翼を担う市場であるため、この市場での競争は極めて重要」とした。

カンタス航空は2019年2月、アライアンス・アビエーション・サービスの株式のうち19.9%を取得。2022年5月に買収に合意し、残りの株式を取得すると発表していた。カンタス航空はすでに、アライアンス・アビエーション・サービスから18機のエンブラエル190型機をウェットリースしており、最大30機に拡大する。

カンタス航空では、「買収が競争を実質的に低下させることはないと確信している」として、ACCCに説明を求めると発表した。