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大成建設、旧HBC本社ビル建替えの施工不良で240億円の損失計上
大成建設は、旧北海道放送本社跡地で建設が進められている「(仮称)札幌北1西5計画」の施工不良による建て直しで、工事原価が約240億円発生すると明らかにした。
大成建設の検証によると、複数箇所で発注者と定めた品質基準を満たさない鉄骨建方、スラブ厚の精度不良が発覚したほか、工事監理者に一部異なる数値を報告していた。
是正工事には、地上部分の全て、地下部分の是正対象部分を撤去した上で再構築が必要であるため、竣工時期は当初の2024年2月から、2026年6月末に約2年4か月遅れる見込み。
「札幌北1西5計画」では、地上26階・地下2階・塔屋1階建て、敷地面積4,606.21平方メートル、延床面積60,916.06平方メートルの複合施設を建設していた。エヌ・ティ・ティ都市開発が事業主となって進められ、2024年春の開業に向けて、飲食店テナントの出店説明会も開かれていた。
北棟の17階から26階部分には「ハイアット セントリック 札幌」が入居予定で、札幌最高層となる17階にロビーを設け、マルチファンクションスペースやフィットネス施設を備える。北棟の3階から16階部分はオフィス、南棟の2階から7階部分はインキュベーションオフィス、地下1階から2階部分は店舗などを設け、地下2階からは北1条地下駐車場公共地下歩道へ接続する。