「スシロー」の使用済み食用油、航空燃料に 大阪・堺で製造

スシロー 我孫子

回転すしチェーン「スシロー」と大衆寿司居酒屋「鮨 酒 肴 杉玉」の使用済み食用油を、持続可能な航空燃料(SAF)の原料にする。両チェーンを傘下に置くFOOD & LIFE COMPANIESと日揮ホールディングス、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGYの4社が基本合意書を締結した。

全国約680店舗で使用した油、年間約90万リットル程度を提供する。レボインターナショナルが収集し、SAFFAIRE SKY ENERGYが計画するSAF製造装置向けに引き渡す。生産は大阪府堺市で建設中のプラントで、2024年度下期から2025年度初頭の開始を見込んでいる。日揮ホールディングスはサプライチェーン全体を構築する。

日揮ホールディングスとレボインターナショナルは、コスモ石油と共同で、使用済み食用油を収集し、SAFのサプライチェーン構築に向け、2022年11月にSAFFAIRE SKY ENERGYを設立していた。国内で発生する廃食用油のみを原料とした年間約3万キロリットルのSAFの供給を目指している。