JAL、パイロット2名からアルコール検知 12月1日のメルボルン発成田行き、3時間11分出発遅延
JAL入社式、2,000名が新たな門出 赤坂社長が地声で力強くエール
日本航空(JAL)は4月3日、2023年度4月期のグループ入社式を羽田空港の格納庫で開いた。全職種が参加する大規模な入社式を春に行うのは2019年以来の4年ぶりで、グループ37社の新入社員1,985名が出席した。会場ではエアバスA350-900型機の特別塗装機「挑戦のレッド」(機体記号:JA01XJ)が新たな門出を見守った。
JALは新型コロナウイルスの影響で2021年度と2022年度の採用を見送っており、新卒採用は3年ぶりだった。採用を中止していたことを踏まえ、2023年度入社の募集では卒業後2年以内を対象とした。
JALの赤坂祐二社長は祝辞で、「長く辛い時代もようやく終焉を迎え、かつての日常が戻りつつある」とコロナ禍が収束に向かい、航空需要が回復傾向にあることに言及し、「皆さんを新しい仲間として迎ることができ、嬉しくすがすがしい思いだ」と語った。その後、マイクのトラブルでスピーカーから音声が流れなくなったものの、そのまま地声を張り上げてスピーチを続行。「命の尊さや人の絆の大切さを実体験してきた皆さんは我が国の希望であり、黄金世代。新しい時代の先駆者として、社会を変え未来をつくるリーダーとして存分に力を発揮してほしい」と力強くエールを送った。
新入社員代表として登壇した日本トランスオーシャン航空(JTA)客室乗務職の上間涼音さんは、「新型コロナウイルスの影響により、学生生活でも我慢を強いられ、思い描いていたものではなく、悩み迷う日々もありました」と振り返り、「コロナ禍で学んだことを活かして、何事にも果敢に挑戦し続けます」と宣誓した。
その後、JALの社内ベンチャーチーム「W-PIT」のメンバーが、機内BGMの「I Will Be There with You」とアイドルグループ・AKB48の「365日の紙飛行機」を演奏して歓迎。新入社員は抱負を書いた紙飛行機を一斉に飛ばし、社会人としての決意を新たにした。
なお、2023年度入社では、スポーツ教室などを通じて社会貢献に取り組む「アスリート社員」として、陸上競技・走り幅跳びの高良彩花選手、パラ陸上・走り幅跳びの鈴木雄大選手、スキー競技・ノルディック複合の谷地宙選手の3名が採用されている。パラスポーツやウィンタースポーツの選手が入社するのは初めて。