JR北海道、根室線・富良野〜新得駅間を来年3月末で廃止へ

JR北海道

JR北海道は、根室線の富良野〜新得駅間の鉄道事業廃止届出書を提出した。

沿線の富良野市、南富良野町、新得町、占冠村の4自治体と、廃止について合意に至ったことに伴うもの。鉄道事業法第28条で定める鉄道事業廃止届出書の提出を、国土交通相宛てに行った。

根室線の富良野〜新得駅間は、2024年3月31日をもって運行を終了し、翌日からはバス転換される。鉄道事業は4月1日付で廃止される見通し。

2016年に台風の被害を受け、東鹿越〜新得駅間の線路が損壊し、代行バスによる運行が続いていた。JR北海道では、単独での維持が困難かつ輸送密度が200人未満の路線として、2016年11月に同線区を公表していた。1列車あたりの平均乗車人員が11人で、収入の18.54倍の費用がかかるとしており、石勝線開通後に特急列車の運行がなくなったことや、老朽化した橋梁が多く、線区のほとんどが山間部で維持管理に苦慮しているとしていた。