JAL、羽田の国際線サクララウンジ拡張 席数2倍、シャワー9室【写真25枚】

日本航空(JAL)は、羽田空港第3ターミナルの上級会員用ラウンジ「サクララウンジ」を拡張し、3月26日にオープンした。

当初は2020年夏のオープンを予定していたが、コロナ禍の影響で延期となっていた。場所は114番ゲート前のラウンジエリア4階で、座席数は379席。5階で営業している既存の「サクララウンジスカイビュー」403席と合わせて、国内最大規模の計782席となる。

コンセプトは従来と同様に、漆や杢など和の素材やテイストを活かした「モダンジャパニーズ」と、それぞれの空間に変化をもたせた「room to room」を掛け合わせ、家族連れでも一人でも快適に過ごせるよう、カウンター席から4人掛けのテーブル席までさまざまな座席を設けた。

レセプションには和紙を使ったバックウォールを設え、横の壁面には桜のアートを飾った。そこからラウンジ・ダイニングエリアにつながるアプローチの壁面はアクセントに御影石や砂岩を施し、重厚で上質な雰囲気を演出している。

ラウンジ・ダイニングエリアは北西・北東方向の2面に大きな窓があり、明るく開放的な雰囲気。窓の外には滑走路や駐機場が広がる。

食事を提供するカウンターは2か所あり、片方はモバイルオーダー中心となる。サクララウンジでは食品ロス削減の観点から、ビュッフェ形式による食事提供を中止し、スタッフによる取り分け形式に変更している。担当者によると、ビュッフェ形式では衛生面から2〜3時間で食事を全て入れ替えていたため、多くのロスが発生していたという。パンやおつまみ等の一部メニューはビュッフェ形式での提供を継続する。

このほか、マッサージチェアを置いた4個所の半個室や、シャワールーム9室を設けている。

JAL商品・サービス開発部アシスタントマネージャーの大野重穂氏によると、「国際線の需要が戻り、サクララウンジが混雑してご迷惑をおかけしていた」といい、約1年かけて拡張工事を進めたという。

営業時間は午前6時から最終便出発まで。既存のスカイビューは午前7時から正午までと、午後6時から同11時まで営業する。利用対象はJALマイレージバンクの上級会員のほか、ワンワールドの上級ステータス保有者など。