東急田園都市線と東京メトロ半蔵門線、同一の信号保安システム導入

東急電鉄と東京地下鉄（東京メトロ）は、相互直通運転を行っている東急田園都市線・東京メトロ半蔵門線の信号保安システムを、2028年度に同一の無線式列車制御（CBTC）システムに更新する。

CBTCシステムの導入により、無線通信技術を活用して列車の位置や速度を連続的に把握し、列車間の安全な間隔を確保することができる。さらに、先行列車が進行すると、後続列車はその進行距離に応じて、従来のシステムよりも速やかに進行可能となるため、高い遅延回復効果が得られるほか、システムを構成する設備全体を2系統設けることで安定稼動につながり、運行の安定性が向上するとしている。省設備化により、メンテナンス性も向上する。

CBTCシステムは、東京メトロで、2018年度に丸ノ内線で仮設設備での安全性評価を実施し、2022年度から本設備での走行試験を開始していた。2024年度に丸ノ内線、2026年度に日比谷線で稼働を予定している。東急電鉄でも、大井町線で2031年度に導入を予定している。