山手線の“車両基地ビュー ”ホテル誕生へ JR東日本、大井町駅前で大規模開発

JR東日本は、京浜東北線の大井町駅で、ホテルやシネコンを含む大規模複合施設の開発に着手すると発表した。2025年度末の開業をめざす。

開発予定地は駅北側の東京総合車両センターに隣接する土地で、2021年までは劇団四季の劇場があった。開発地区は東西の2街区に分け、駅に直結する東側街区には高さ約116メートルの賃貸住宅・ホテル棟とオフィス棟、西側街区にはアウトモール型の商業施設や、駐車場を備えた広場を整備する。ホテルはJR東日本傘下の日本ホテルが運営。レストランやラウンジを備え、屋上には隣接する東京総合車両センターの車列を一望できるルーフトップを設ける。

合わせて、駅東口駅舎の改良を行い、開発地区側に改札を新設。既存の西口改札前には新たに「北口(仮称)」を設ける。北口に直結する広場からも車両センターを一望できるという。また、バス・タクシー乗り場を整備する。

開発地区の西側に建設が予定されている品川区の新区庁舎と連携して地域の防災力強化も図る。広場一帯を災害時の広域避難場所とするほか、建物内には帰宅困難者を約3,000人を収容できるスペースを整備する。