ヴァージン・オーストラリア、羽田〜ケアンズ線6月28日就航 737MAXで所要7時間45分

ヴァージン・オーストラリア(ボーイング737-8型機)

ヴァージン・オーストラリア航空は、東京/羽田〜ケアンズ線を6月28日に開設する。就航を前に、同社ベロシティ・フリークエント・フライヤーCEO日本就航担当のニック・ローラック氏が来日し、機内サービスなどに関する発表会を都内で行った。

東京とケアンズとを結ぶ路線としてはジェットスター航空の東京/成田〜ケアンズ線があるが、羽田空港から直行便が就航するのは初めて。1日1往復を運航する。

ケアンズ行きは羽田を午後9時45分に出発し、現地には翌午前6時15分に到着。羽田行きはケアンズを午後1時15分に出発し、午後8時に到着する。所要時間は両方向とも7時間45分。ケアンズからはアデレード、パースへの同日乗り継ぎが可能だという。

機材は新たに導入するボーイング737-8型機を投入する。客室はビジネスクラス8席、エコノミーX30席、エコノミークラス138席の3クラス計176席。シートはいずれもレザータイプで、シートピッチはビジネスクラスが38インチ(96.5センチ)、エコノミークラスが最大31センチ(75センチ)。エコノミーXは足回りスペースに余裕のある座席で、エコノミークラスよりも40%広いという。3クラスとも座席指定は無料でできる。個人モニターはないが、スマートフォン等から機内イントラネットに接続することで、映画やテレビ番組の視聴が可能。

▲ヴァージン・オーストラリア航空のビジネスクラス(現行機のイメージ)

ビジネスクラスにはアルコール飲料を含むドリンクや機内食、アメニティキットが含まれている。エコノミーXとエコノミークラスでは有料オプションとなる。水やお茶、コーヒーは無料で提供する。日本語を話せる客室乗務員が機内サービスを担当する。

預け入れ手荷物については、ビジネスクラスは32キロまでの荷物2個、エコノミーXとエコノミークラスでは23キロまでの荷物1個が無料。持ち込み手荷物はいずれも7キロまでとなっている。超過手荷物は1個あたり13,300円の追加料金がかかる。

また、全日本空輸(ANA)と共同運航(コードシェア)を行うほか、両社のマイレージプログラム「ANAマイレージクラブ」「ベロシティ・フリークエント・フライヤー」の特典を相互に提供する。

▲ヴァージン・オーストラリア航空 ベロシティ・フリークエント・フライヤーCEO 日本就航担当 ニック・ローラック氏

ヴァージン・オーストラリア航空は当初、2020年3月に東京/羽田〜ブリスベン線の開設を予定していたものの、新型コロナウイルスの影響で延期。コロナ禍を経て、日本路線の計画を東京/羽田〜ケアンズ線に切り替える格好となった。なお、東京/羽田〜ブリスベン線にはカンタス航空が2022年12月から就航している。ヴァージン・オーストラリア航空の担当者によると、日本のアウトバウンド市場についてはレジャー需要が先に回復すると見込んでおり、観光都市であるケアンズへの就航を優先したという。ローラック氏は、「ようやく自由に旅行ができるようになった。夏季休暇を使ってケアンズやオーストラリアの他の都市にも遊びに来てほしい」と呼びかけた。

▲ヴァージン・オーストラリア航空のエコノミーX(現行機のイメージ)

▲ヴァージン・オーストラリア航空のエコノミークラス(現行機のイメージ)

■ダイヤ
VA78 東京/羽田(21:45)〜ケアンズ(06:15+1)
VA77 ケアンズ(13:15)〜東京/羽田(20:00)