香港政府、到着時PCR検査を撤廃 「ワクチン・パス」廃止

香港政府は、入境者の到着時のPCR検査義務を撤廃し、特定施設への立ち入りを許可する「ワクチン・パス」を12月29日付けで廃止した。

これによって、香港へは、搭乗の48時間以内に実施したPCR検査、もしくは24時間以内に実施した迅速抗原検査(RAT)で陰性であれば渡航が可能となる。

香港政府観光局の彭耀佳会長は、「新しい措置は香港の観光復興にとって重要な節目であり、香港観光の扉が完全に開かれたことを意味します。観光客は、香港に到着してから、すぐに香港の多様な魅力を存分に楽しむことができるようになりました。今回の解除措置により、世界中から観光客を香港に誘致できると考えています。香港政府観光局は、各国の海外旅行の再開状況を考慮しながら、世界的な旅行先としての香港の地位を維持するため、徐々にプロモーションを強化する予定です」とコメントした。

一方で、日本政府は12月30日から、香港から日本への旅客便の到着空港を、東京/羽田・東京/成田・名古屋/中部・大阪/関西の4空港に制限すると発表していたものの、その後、中国本土に渡航歴がある人がいない場合に限り、札幌/千歳・福岡・沖縄/那覇への到着を可能とするとした。増便は認められず、一部の航空会社で運休が発生する。