タイ・ベトジェットエア、日本とチェンマイやプーケット結ぶ路線を開設へ 

Pinyot Pibulsonggram

タイ・ベトジェットエアは、今後数年間で日本とバンコク、チェンマイ、プーケットのタイ3都市を結ぶ路線を開設する見通しを示した。来日中のPinyot Pibulsonggram営業部長が本誌のインタビューで明らかにした。

タイ・ベトジェットエアは、7月に福岡〜バンコク/スワンナプーム線を週3往復で日本に乗り入れを開始。現在までに1日1往復に段階的に増便している。2023年3月には大阪/関西〜チェンマイ線を週3往復で開設し、需要に応じて1日2往復程度への増便を計画する。チェンマイはタイで2番目に人口が多く、世界遺産や自然に恵まれており、日本からはゴルフを楽しむために訪れる人も多いといい、タイ・ベトジェットエアでは、チェンマイからバンコクやプーケットなどのタイ各地へ就航していることから、周遊旅行の利便性も訴求する。

Pinyot Pibulsonggram営業部長は、福岡〜バンコク/スワンナプーム線の平均搭乗率が7割と好調に推移していることに触れ、「タイ人にとって日本は憧れのディスティネーション。まずは2路線を成功させたい」と自信を示した。GDSのアマデウスを新たに採用し、共同運航(コードシェア)などにも対応できるようにする。

現在使用しているエアバスA321型機では、航続距離の関係上、大阪/関西以北への就航は難しいとしながらも、2024年度から50機を順次導入する、より航続距離が長いボーイング737 MAXを活用し、東京への乗り入れも検討する。この他にも、名古屋や広島なども乗り入れを検討している都市として挙げた。

タイではコロナ前後で、航空会社のマーケットシェアが大きく変動。タイ・ベトジェットエアは5位から2位に急上昇し、知名度も大きく向上した。タイ発の海外旅行者数はコロナ前の7割程度にとどまっており、時間とともにコロナ前を上回る水準に達するとみている。インタビューの詳細は別掲する。