北陸新幹線、AIを用いた「着雪量予測モデル」の本運用を開始

JR西日本は、人工知能(AI)を用いた「着雪量予測モデル」の本運用を開始する。

北陸新幹線では、車両の台車部分に付着する雪が一定量以上見込まれる場合、糸魚川駅の上りホームで雪落とし作業を行っており、作業の実施発動は気象予報をもとに決定していた。結果として車両に雪が付着していないケースもあり、不要な作業者の配置、作業実施のため運転規制により列車の遅れが発生するケースもあった。

そのため、雪落し作業の実施発動をより高精度化すべく、SIGNATEのデータ分析コンペティションを活用して社内外から募集したAI予測モデル「着雪量予測モデル」のうち上位3つを使い、デジタルソリューション本部データアナリティクスと連携して業務実装に向けた検証を進めていた。2020年度より試験運用を開始し、2022年3月までの検証では、雪落し作業の実施を適切に発動し、車両への着雪を見逃した事は無く、従来と比較して発動の精度が向上したことが確認できたとしている。