東京都、「都心部・臨海地域地下鉄構想」の事業計画案を発表

東京都

東京都は、「都心部・臨海地域地下鉄構想」の事業計画案を発表した。

東京駅と東京ビッグサイトを結ぶ全長約6.1キロの路線で、途中新銀座、新築地、勝どき、晴海、豊洲市場、有明・東京ビッグサイト(いずれも仮称)の各駅を結ぶ。都心と臨海副都心間のアクセス向上や、山手線などの混雑緩和を見込んでいる。概算事業費は約4,200〜5,100億円で、30年以内に累積資金収支が黒字化するとの見通しを示した。

交通政策審議会は、事業性に課題があり、検討熟度が低く構想段階であることから、十分な検討が行われることを期待するとしたほか、常磐新線(つくばエクスプレス)の延伸を一体整備し、直通運転化などを含めた事業計画を検討することなども求めた。

小池百合子都知事は、臨海部を「世界から人と投資を呼び込む、大いなるポテンシャルを持つエリア」とした上で、「都心部と臨海部とをつなぐ基幹的な交通基盤で、言わば背骨としての役割」を期待するとしている。