西村環境相、エジプトへ出発 COP27に出席、「ANA Green Jet」で

エジプトのシャルム・エル・シェイクで開催されている国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)へ出席する西村明宏環境大臣が、羽田空港から11月11日夜に出発した。

西村大臣が搭乗したのは、全日本空輸(ANA)の東京/羽田発フランクフルト行きNH203便で、脱炭素の取り組みをアピールする特別塗装機「ANA Green Jet」(ボーイング787-9型機、機体記号:JA871A)で運航した。

「ANA Green Jet」は、ANAが2021年6月に立ち上げた、持続可能な社会の実現と企業価値向上に向けた取り組み「ANA Future Promise」の象徴として登場した機体で、機体の左側に「緑」、右側に「水」をモチーフとした塗装を施している。通常は「トリトンブルー」と「モヒカンブルー」の2種類の青色で塗られている垂直尾翼も、全体のデザインに合わせて2種類の緑色で塗装した。機体左側中央には「ANA Future Promise」の、右側中央には持続可能な航空燃料(SAF)の活用を通じて二酸化炭素(CO2)排出量削減を目指す取り組み「SAF Flight Initiative」のロゴを入れている。

ANAの井上慎一代表取締役社長は、「この度は西村環境大臣に『ANA Green Jet』をご利用いただき、深く感謝申し上げます。急速に進む気候変動への対策は待ったなしの状況ではありますが、人とモノを世界とつなぎ、国際交流、経済成長における航空輸送の役割は将来にわたっても変わることはありません。これからも官民さまざまな関係者と連携してSAFの普及等に努め、次世代に課題を先送りすることなく、今後も持続可能な航空ネットワークで日本のカーボンニュートラル実現および国際社会における環境対策に貢献してまいります」とコメントした。