宿泊施設向け予約・販売管理システム「TL-リンカーン」、復旧目処立たず 約5,100施設に影響

シーナッツ/TL-リンカーン

シーナッツは、宿泊施設向け予約・販売管理業務システム「TL-リンカーン」で障害が発生しているとして、10月12日夜、ウェブサイト上にお詫びを発表した。

10月11日午前9時ごろから、予約通知処理の滞留が発生。同日午後7時ごろから機能制限を開始し、翌12日午後1時ごろから、さらに機能制限を行っている。大量の予約を受信したことによるトラフィックの急増が原因だといい、「TL-リンカーン」を導入している全ての宿泊施設、約5,100施設で影響が出ている。12日午後9時時点で、復旧時期は未定だという。

「TLリンカーン」は、自社や旅行予約サイトで販売する客室数や料金を一括調整できるサービス。ある旅行会社で客室が1室販売された後、それ以外の旅行会社に登録している在庫数も1室減らすといった作業を自動的に行い、在庫を最大限活用した販売が可能で、予約情報をホテルのシステムに取り込むことができるなど、作業効率化を図れる。

この障害に伴い、宿泊施設は各オンライン予約サイトで宿泊者の予約を確認するなど、対応に追われている。一部の宿泊施設では、オーバーブッキングも発生している模様で、発生状況を現在も把握できていない可能性がある。