宿泊施設向け予約販売システム「TL-リンカーン」の障害継続 オーバーブッキング発生の可能性も

シーナッツ/TL-リンカーン

シーナッツが提供する宿泊施設向け予約・販売システム「TLリンカーン」が、大量の予約通知が発生したことによるシステム障害により、一部機能を制限している。

10月11日午前9時ごろから大量の予約が続いており、解消に至っていない。すでに、10月12日時点での復旧は困難としており、機能制限を含めた段階的な対応を検討している。

「TLリンカーン」は、自社や旅行予約サイトで販売する客室数や料金を一括調整できるシステム。ある旅行会社で客室が1室販売された後、それ以外の旅行会社に登録している在庫数も1室減らすといった作業を自動的に行い、在庫を最大限活用した販売が可能で、予約情報をホテルのシステムに取り込むことができるなど、作業効率化を図れる。

この障害に伴い、残室数が少ない宿泊日はオーバーブッキングが発生する可能性があるとしている。システム連携API機能の停止も継続し、予約通知を優先的に処理することで、障害の早期復旧を目指す。

宿泊施設では、チェックインなどの予約確認作業に遅れが発生するなど、混乱が広がっていた。宿泊施設によっては、オーバーブッキングの発生状況を現在も把握できていない可能性がある。