ANA「鬼滅の刃じぇっと」3号機、アニメファンら279名乗せ遊覧飛行

全日本空輸(ANA)は10月2日、テレビアニメ「鬼滅の刃」とのコラボによる3機目の特別デザイン機「鬼滅の刃 じぇっと ‐参‐」(ボーイング777-200ER型機、機体記号:JA745A)を使った成田空港発着の遊覧フライトを行った。同作のファンら279名が参加し、登場キャラクターたの煉獄杏寿郎らが描かれた機体で約1時間半の空の旅を楽しんだ。

成田空港ではチェックインカウンター付近にキャラクターのパネルが展示されたほか、搭乗ゲートには作品中でキーアイテムとなっている藤の花の装飾が施され、参加者は持参したキャラクターグッズとともに記念撮影を楽しんだ。遊覧フライトは成田空港を午後0時49分に出発し、同1時7分にA滑走路を離陸。航空機の位置情報を追跡できるサービス「RadarBox」によると、離陸後の同便は奥羽山脈に沿うように北進し、岩手・秋田・宮城の3県にまたがる栗駒山上空付近を通過後、岩手県宮古市上空付近を経由して成田空港に戻るルートを飛行した。機内では、劇中で煉獄杏寿郎が食べている弁当をイメージした「牛鍋辨當」を提供。記念品として、オリジナルグッズのほか、国内線で子ども向けに配布しているコラボメンコの18種セットを配布した。代金はプレミアムクラスが99,800円、普通席が39,800円からだった。

ANAグループは2021年12月から「鬼滅の刃」とのタイアップを開始し、1機目の特別デザイン機「鬼滅の刃 じぇっと -壱-」(ボーイング767-300ER型機、機体記号:JA616A)を今年1月31日から、2機目となる「鬼滅の刃 じぇっと -弐-」(ボーイング767-300ER型機、機体記号:JA608A)を3月26日から国内線で運航している。

3機目は初のボーイング777-200ER型機で、イラストはアニメ制作会社「ufotable」による描き下ろし。登場キャラクターの竈門炭治郎、煉獄杏寿郎、宇髄天元の躍動感ある姿が描かれている。機内のヘッドレストカバーや客室乗務員のエプロン、ドリンク提供用の紙コップも特別デザインで、キャラクター3人による特別な機内アナウンスもある。

定期便としての運航はあす10月3日から。16日までの14日間は固定スケジュールで、東京/羽田〜福岡・大阪/伊丹・札幌/千歳線を毎日それぞれ1往復する。

▲参加者に配られた記念品