JR東日本、Suicaを活用したスマートホテルを展開 いわきに初号店

ホテルB4T

JR東日本は、交通系ICカード「Suica」を使ったスマートホテルを展開する。

グループが展開する、メトロポリタンホテルズやJR東日本ホテルメッツとはサービスの手法を変え、デジタルコミュニケーションを重視する、エコノミーの価格帯のホテル。効率的な運営により、30室程度の小規模な出店も可能となることから、首都圏の中間駅や地方都市などにも出店を広げることができる。グループ直営のほか、地方の地元企業などによるフランチャイズ方式での出店も目指す。

初のホテルとなる「ホテルB4Tいわき」を2023年1月、その後、「ホテルB4T赤羽」と「ホテルB4T田端」を2023年春に開業する。「ホテルB4Tいわき」は、いわき駅に隣接し、客室数はシングル113室、ツイン15室、ユニバーサル2室、キャビンタイプ96室の計227室。仙台ターミナルビルが運営する。「ホテルB4T赤羽」は、客室46室と駐車場、コンビニを備える。「ホテルB4T田端」は、客室99室と駐車場、喫茶店を備える。いずれも駅から徒歩数分の場所に位置し、日本ホテルが運営する。

JR東日本メカトロニクスとアートが共同運営する「Suicaスマートロック」と、JR東日本スタートアップと資本業務提携を行っているSQUEEZEが展開するクラウド型ホテル管理システム「suitebook」を採用し、ホテルのルームキーにSuicaを連携し、鍵の受け取りを不要とした。

ウェブサイトなどから予約後、予約完了メールに情報を登録し、プリチェックインを行う。フロントのチェックイン機のリーダーに、登録したSuicaをかざすことでチェックインができる。SuicaやモバイルSuicaはルームキーとして使用できる。困ったことがあれば、オンラインチャットやビデオ通話でスタッフがサポートする。