国内最大級「バスターミナル東京八重洲」、9月17日開業 東京駅周辺の路上バス停を集約

東京駅前に9月17日に開業する「バスターミナル東京八重洲」が9月15日、メディアに公開された。これまで周辺の路上に分散していたバスのりばが集約されることで、乗客の利便性が向上する。

都市再生機構(UR都市機構)と京王電鉄バスが整備を進めてきたもので、今般開業するのは第1期エリア。同日にオープンする複合施設「東京ミッドタウン八重洲」の地下1・2階に整備される。乗降エリアは地下2階で、乗降用バース6か所、車両待機用バース3か所の計9バースを備える。開業当初は、東京駅周辺の路上等で発着していた1日約1,200便の高速バスのうち、約550便が同ターミナルに集約。新規開設の約50便と合わせ、1日約600便が発着することになる。

▲東京駅周辺の路上に点在しているバス停

同ターミナルから出発する主な行き先は、東北方面が約30便、関東方面が約400便、北陸・甲信越方面が約20便、東海方面が約50便、関西方面が約80便、中国・四国・九州方面が約20便で、うち千葉方面が約380便と6割を占める。

地下1階はチケットカウンターと待合スペース。また、飲食・物販店が隣接し、乗客が待ち時間を有効に活用できる設計となっている。地下街を経由して東京駅に接続しており、八重洲地下中央口改札から地下直結でのアクセスが可能となる。

同ターミナルは、今回の第1期エリアを含む3棟の再開発ビルにまたがって整備されるもので、2025年には東京駅前八重洲1丁目東B地区に第2期エリア、2028年には八重洲2丁目中地区に第3期エリアが開業予定。全体が完成すると、約21,000平米の面積に20バースを備える国内最大級の高速バスターミナルとなる見込み。

▲バスターミナル東京八重洲が入る東京ミッドタウン八重洲

▲八重洲地下街との接続口