東京メトロ、千住検車区で親子向け見学会 車両に自作マーク付けて撮影も

子どもたちに夏休みの思い出を作ってもらおうと、東京メトロは7月27日、親子向けに日比谷線の千住検車区の見学ツアーを実施した。参加した20組40名の小学生の親子は、社員の説明を聞きながら車両検査の様子を見学したり、自作のヘッドマークを掲出した車両の前で記念撮影を楽しんだりした。

今回のイベントは、鉄道について学ぶ運輸科で知られる岩倉高校との共催で、クラブツーリズムが催行する有料ツアーとして開催。代金は1組2名11,000円で、「すぐに定員20組の予約が埋まった」(東京メトロ)。同社によると、有料で車両基地の見学ツアーを行うのは初めてだという。

千住検車区では岩倉高校の生徒も同行し、案内役として参加者の質問に答えた。子どもたちからは「車両を譲渡するときはどんな準備をするのか」といった鋭い質問もあがり、東京メトロ社員や生徒は驚いた様子を見せていた。検車区の見学後は上野にある同高校に移動し、運転シミュレーター体験や鉄道模型ジオラマの見学も行った。

東京メトロが現地で車両基地の公開イベントを行うのは、コロナ禍以降初めて。担当者は「本来ならたくさんの人を呼びたいが、人数を限定して実施した。親子で電車を見て、車両部の社員の説明を聞いて、夏の思い出にしてもらえれば」と話した。

▲参加者の子どもたちに車両の説明をする東京メトロ社員

▲東京メトロ社員が地下鉄に関するクイズを出題

▲車掌操作機やパンタグラフなど実物の部品も見学用に用意した