ロンドン・ヒースロー空港、フライトの削減を要請 9月11日まで

LHR

ロンドン・ヒースロー空港は、9月11日までのフライトの削減を航空会社に要請した。

この数週間で出発旅客数が1日10万人を超えることが常態化し、長い行列や手荷物の未着、定時性の低下、直前の欠航など、サービスが許容できないレベルに低下しているとしており、他の空港やヨーロッパの空域での遅延による到着時刻の遅れなどの影響も受けている。

運営会社のヒースロー・エアポート・ホールディングスのジョン・ホーランド・キー最高経営責任者(CEO)は声明で、「今夏、ヒースロー空港を利用される大半のお客様のフライトを保護し、空港を利用されるすべてのお客様が安全で信頼できる旅をし、手荷物を持って目的地に到着されるという確信を得ることを目的としている」とコメントした。

すでに6月には、航空会社に対して罰則なくフライトの運航を止めることができる「スロット・アムネスティ・プログラム」を実施しており、7月8日に終了していた。

現段階で、1日に対応できる出発旅客数は最大10万人と評価しているとしていい、利用予測より1日4,000席の超過が見込まれている。このうち約1,500席はすでに販売済みであるものの、影響を最小限に抑えるため、航空券の販売停止を要請した。利用者には、フライトの3時間前より早く空港に到着しないことなどを求めている。