スカンジナビア航空、パイロット労組がスト突入へ

スカンジナビア航空(エアバスA350-900型機)

スカンジナビア航空は、パイロットの労働組合がストライキに突入すると発表した。

これにより、定期便のうち約半数が欠航となり、1日あたり約3万人の乗客に影響が及ぶ。SASリンク、SASコネクト、外部パートナーによる運航便は影響を受けない。6月9日以降、会社と組合の間で調停が行われていたものの、合意に至らなかった。

Anko van der Werff社長兼最高経営責任者(CEO)は、スカンジナビア航空にとってこのストライキは破壊的と表現した上で、「会社の将来と何千人もの同僚の雇用を危険にさらすことになります。今、ストライキに入るという決定は、パイロット組合の無謀な行動と、SASが置かれている危機的状況に対する衝撃的なほど低い理解を示している」と危機感を示した。

財務状況が悪化しているスカンジナビア航空では、ストライキが長期化した場合の影響は重大であるとしているほか、夏休みのピークシーズンであることから、影響を受ける乗客に対する代替便の提供が難しい可能性も示唆している。