ジェットスター、新型機エアバスA321LRデビュー 国内幹線の輸送力増強へ

ジェットスター・ジャパンは7月1日、新たに導入したエアバスA321LR型機の定期運航を開始した。初便は東京/成田発、福岡行きのGK503便で、196人が利用した。

エアバスA321LR型機はエアバスA320型機の長胴・長距離型で、「LR」は長距離を意味する「Long Range(ロングレンジ)」の略。座席は従来機のエアバスA320型機より58席多い238席を設け、全席にUSBポートやモバイル端末用ホルダーを設けた。

初号機(機体記号:JA26LR)はエアバスが工場を置くハンブルクで現地時間6月3日に受領し、成田空港には6月12日に到着した。当初は国際線の拡大に向けて2020年夏の導入を予定していたが、コロナ禍の影響を受けて2年越しでの就航となった。まずは国内線で運航する。

初便のGK503便は所定では午前7時10分発のところ、手荷物の搭載に時間を要したため55分遅れの同8時5分に出発し、福岡空港には同9時47分に到着した。その後は折返し東京/成田行きのGK502便、東京/成田〜札幌/千歳線のGK110・111・119・120便に投入される。10月29日まではこれら6便の固定運用となる。これにより、東京/成田〜札幌/千歳・福岡線の全供給座席数は7%増えるという。

初便の折返しとなるGK502便の出発前には、福岡空港の搭乗ゲートでジェットスター・ジャパンの片岡優社長が利用者一人ひとりにお礼を述べながら記念品を手渡した。GK502便は午前10時45分に出発した。

ジェットスター・ジャパンはエアバスA321LR型機を計3機導入予定で、2号機は年内、3号機は来年の受領を予定している。国際線への投入は状況を踏まえて検討するという。