「蒲蒲線」実現へ、東京都と大田区が基本合意 まずは矢口渡〜京急蒲田間

日本航空(JAL)

東京都大田区は、東急多摩川線と京急空港線を接続し、蒲田〜京急蒲田駅間を結ぶ新空港線(蒲蒲線)計画について、事業費の地方負担の割合などを含む基本事項を東京都と合意した。

発表によると、都市鉄道等利便増進法に基づき総事業費の3分の1を補助する地方負担分について、東京都が3割、大田区が7割を負担する。合意にはこのほか、大田区が整備主体となる第三セクターに出資するなど、同事業を推進する主体となることが盛り込まれている。

蒲蒲線は、東急多摩川線を矢口渡駅付近から地下化し、蒲田駅、京急蒲田駅の地下を通って、大鳥居駅の手前で京急空港線に乗り入れる計画。京急線への乗り入れは軌間が異なるなどの課題があるため、まずは矢口渡〜京急蒲田駅間を一期区間として整備を進める。現時点の総事業費は約1,360億円になると試算されている。

大田区は、引き続き事業費の精査などの検討を進め、早期に第三セクターの設立を目指すとしている。