原油高・円安のダブルパンチで史上最高値へ あすから大手2社の燃油サーチャージ引上げでやっておくべきこと【コラム】

ANA JAL 羽田空港第3ターミナル

全日本空輸(ANA)グループや日本航空(JAL)など航空各社は、あす6月1日発券分から燃油サーチャージを大幅に引き上げる。

主要路線では片道あたり、韓国へは両社4,100円、タイへはANAグループが20,400円・JALが19,600円、ハワイへはANAグループが23,800円・JALが23,600円、欧米へはANAグループが37,400円・JALが36,800円となる。

ANA・JALともに、現行の燃油サーチャージ制度では史上最高水準になる。基準額はシンガポールケロシン価格と米ドルの為替レートが考慮される。原油高に加えて、円安のダブルパンチが要因だ。

燃油サーチャージ高騰でどうする?

JAL ANA

6月1日発券分から新しい燃油サーチャージの価格が適用されるため、5月31日までに航空券を予約・発券すれば、6月以降の出発であっても、5月までの燃油サーチャージの代金が適用される。すで計画している旅程の航空券は、5月中に購入まで済ませてしまうのが吉だ。

また、LCCでは燃油サーチャージが運賃に含まれていることが多い。いま注目の的なのがJALグループのZIPAIR Tokyo。5月31日時点では、バンコクやシンガポールなどに往復総額4万円程度で渡航でき、ソウルやホノルル、ロサンゼルスなどにも就航している。燃油高の時代にはお値打ち感が増しそうだ。

燃油高ならサーチャージがかからない特典航空券を狙え!

アラスカ航空

燃油サーチャージが高いのであれば、燃油サーチャージがかからない仕組みの特典航空券を探すとよさそうだ。有名どころでは、ユナイテッド航空のマイレージプラスでANA、アラスカ航空のマイレージプランでJALの航空券を発券する技などだ。特に後者は、少々内容が変わってしまったものの、JAL国際線ビジネスクラスが破格で発券できる優れものだ。

実は、ANAやJALでも、燃油サーチャージを支払うことなく、マイルで特典航空券を発券できることがあるが、これは少しマニアックで込み入った話だ。気になる人は、”手元の文鎮”で調べてみて欲しい。そのくらいの貪欲さは必要だろう。

そんな筆者は燃油サーチャージ不要の有償航空券を狙う

ANA 羽田空港

ちなみに特典航空券でなくても、燃油サーチャージ不要の航空券はある。LCCは燃油サーチャージが不要である航空会社が多い。ただ、日本以外の出発では燃油サーチャージの金額が変わることもあり、日本発では必要な燃油サーチャージの支払いがなぜか消滅する不思議な航空会社もある。

6月以降、筆者が燃油サーチャージを回避した航空券を購入したら、もしかしたらTRAICYで報告するかもしれないので、是非こまめにTRAICYのサイトをチェックして欲しい。