ユナイテッド航空の成田〜グアム線UA196便 ビジネスクラス搭乗レポート

ユナイテッド航空の東京/成田〜グアム線の増便と、大阪/関西〜グアム線の再開が発表された。現在週9便体制の東京/成田線は、6月4日から週11便体制、さらに7月1日から週14便体制となる。機材については、以前はビジネスクラス28席、エコノミープラス102席、エコノミークラス234席の計364席仕様のボーイング777-200ER型機も使われていたが、当面はビジネスクラス16席、エコノミープラス42席、エコノミークラス108席の計166席仕様のボーイング737-800型機が全便に使われる。

今回は午後0時30分にグアムを出発し、同3時25分に東京/成田に到着するUA196便のビジネスクラスを利用したので、同便の機内の様子を紹介する。(取材日:4月23日 ※スケジュール等は記事掲載時点の情報です)

▲グアム空港

ビジネスクラスにはラウンジ「ユナイテッドクラブ」のアクセスが付くが、グアム空港のラウンジは閉鎖中。なお、成田発の場合は全日本空輸(ANA)のラウンジを利用できるが、他のスターアライアンス加盟航空会社の乗客もこぞって利用するほか、プライオリティ・パス会員を受け入れているため、時間帯によってはかなり混雑するようだ。

さて、機内を見ていこう。エコノミークラス(エコノミープラス含む)は150席中144席が埋まっており、ビジネスクラスに関しては満席。日本人の姿は少なく、成田から本土路線へと乗り継ぐと思われるアメリカ人が多いように見受けられた。

▲「2-2」アブレスト4列、計16席のビジネスクラス

▲リクライニングしてテーブルを出した状態

ビジネスクラスは1列目から4列目まで、「2-2」アブレストで配置されている。小型機材ならではのソファのような厚みのあるシートで、リクライニング幅は12センチ。フルリクライニングではないが、4時間程度の短距離路線なので問題ないだろう。シート幅は52.7センチ、シートピッチは93センチ。エコノミークラスはシート幅41.4〜43.9センチ、シートピッチ76センチなので、その差がしっかりと感じられる。

▲エコノミークラスはエコノミープラス42席を含め計150席

▲エコノミークラスの座席

▲ピエール・フレネイ機長(左)、フランク・ディール副操縦士

この日のパイロットはピエール・フレネイ機長とフランク・ディール副機長。どちらも長年ボーイング737型機に乗務するベテランだ。

▲フレネイ機長が客室から直々に歓迎のアナウンス

出発前にウェルカムドリンクのサービス。スパークリングワインを勧められたが、昼間から飲むほどの大酒家ではないため水をいただくことにした。

▲耳栓やアイマスク、歯ブラシなども希望に応じて出発前にもらえる。スリッパは座席ポケットに入っている

定刻より15分早い午後0時15分に出発。発着便が少ないためプッシュバックもスムーズで、同30分に離陸した。

上空でシートベルト着用サインが消灯すると、客室乗務員が機内食のオーダーを取りにやってきた。この日のメインは牛肉または魚。

▲メイン料理のほか、サラダ、パン、菓子が付く

▲ドリンクメニュー。ビジネスクラスでは各種アルコールも無料

魚料理は太平洋らしくマヒマヒ(シイラ)とのことだったので、こちらを選択した。アルコールもワインやビール、各種カクテルなどたくさんの選択肢があるが、無難にジンジャーエールを注文。

食事中も客室乗務員がこまめにグラスの空き具合を見て、飲み物のおかわりをすすめに来てくれる。機内食を食べて映画を見ながら飲み、少し寝ていたらあっという間に日本に到着してしまいそうだ。

▲シートモニターは小さめのサイズだが、邦画もラインナップされていた。この日入っていたのは「東京リベンジャーズ」

到着前には日本入国・帰国に関して、機内アナウンスで説明があった。合わせて、日本語も話せる客室乗務員が客席をまわり、厚生労働省の入国者向けアプリ「MySOS」の登録有無の確認や、必要書類の配布を行っていた。

トラフィックが少なくなっていることもあってか、成田空港には定刻より30分以上早い午後2時55分に到着。検疫所からの指示で到着客は許可が下りるまで機内待機となり、乗継客が先に降機。全体の8割ほどの乗客が降りていったようだった。筆者を含む到着客の降機許可が下りたのは到着から約15分後だった。なお、到着後の検疫体制については別稿で紹介しているので参考にしてほしい。

▲この日のUA196便を担当した乗務員

現在の日本〜グアム路線は東京/成田線のみとなっているユナイテッド航空だが、7月1日からは大阪/関西線が週3便で復活。運休中の名古屋/中部・福岡線についても、引き続き需要を注視ながら毎月スケジュールを見直していくという。(取材協力:ユナイテッド航空)