ビジネスホテル宮崎、破産開始決定 負債総額約1億9,000万円

東京商工リサーチ

北海道帯広市のビジネスホテル宮崎は、釧路地裁帯広支部から破産開始決定を受けた。

東京商工リサーチによると、北海道外の大学やスポーツ団体とのつながりが深く、スケートや自転車競技などの合宿を受け入れることで売上を伸ばし、ピーク時の1997年11月期には売上高約2億4,000万円をあげていた。その後は施設の老朽化や新興のビジネスホテルとの競争激化により客数が徐々に減少し、2004年11月期には売上高が2億円を割り込むなど苦戦を強いられていた。

食事や弁当などのサービス面の改善や設備改修を行い再建を図っていたが、客足は戻らず、2019年11月期には売上高が1億4,217万円に減少。新型コロナウイルスの影響で、2020年11月期の売上高は7,910万円、2021年11月期は6,500万円まで落ち込んでいた。借入金の返済の目途も立たないことから、2022年に入り事業継続を断念した。負債総額は約1億9,000万円。