大阪・夢洲の新駅、コンセプトは「移世界劇場」 2025年万博の玄関口

大阪港トランスポートシステムは、2024年度の開業を予定している北港テクノポート線の夢洲駅について、基本デザインを決定した。

コンセプトは「移世界劇場」。日本の伝統文化と新たな技術・デザインを融合し、これからの日本文化を展開するデザインとする。

改札・コンコース階は地下1階、ホーム階は地下2階。ホームは1面2線で、軌道部は黒く塗装、中央部の折り紙天井は明るく照らし、ホームを浮かび上がらせるデザインとした。ホーム中央の柱には門型に照明を配置することで、光のゲートをくぐるような演出を施す。床には高耐久の磁器質タイルを用いる。

全長160メートル、幅約17メートルのコンコースは、2種類の形状の折り紙天井を組み合わせて構成。片側に60メートルの大型サイネージを3台設置し、2025年大阪・関西万博関連のコンテンツなどを展開する。改札前広場の天井は折り紙の端を半円状につないだデザインで、夢洲へのゲートとして人々を送り出し、迎え入れるイメージとした。折り紙天井のユニットには東大阪市の金属加工技術など、仕上げ・素材に大阪の技術を取り入れる。

夢洲駅は、大阪市住之江区のコスモスクエア駅から延伸する北港テクノポート線の新駅。コスモスクエア駅から3.2キロで、此花区夢洲に設置される。夢洲は2025年大阪・関西万博のメイン会場に決まっている。

▲コンコースのデザインイメージ

▲改札前広場のデザインイメージ