JALの格納庫見学ツアー、2年ぶり“待ちに待った”再開 初回受付分は即満枠

コロナ禍で2020年3月から休止していた日本航空(JAL)の格納庫見学ツアー「JAL工場見学〜SKY MUSEUM〜」がきょう5月1日、2年2か月ぶりに再開した。

航空業界の各業種の仕事やJALの歴史が学べるミュージアムエリア見学と、羽田空港の格納庫見学がコースになった1時間50分のツアー。現在の形式のツアーは2013年にスタートし、新型コロナの影響による休止前は毎年12万人以上が訪れていた。休止中の2021年7月にはミュージアムエリアを8年ぶりに全面刷新し、大型マルチディスプレイやタッチパネルの導入など、コンテンツのデジタル化を推進。従来は約30分だったミュージアムエリアの見学時間を1時間に拡大し、よりじっくりと楽しめるようにした。

休止中はオンライン見学ツアーを行っていたが、今年3月にまん延防止等重点措置が全面解除されたことなどから、2年2か月ぶりに通常のツアー再開を決定。月・火・木・土・日曜の週5日、各日午前10時半開始と午後2時半開始の2回実施する。1回あたりの定員はこれまで100〜120名だったところ、当面の間は30名程度とする。感染状況の変化に対応するため、予約受付は当面の間1〜2週間分単位としている。初日から5月15日までの予約受付は4月27日午前9時半に開始したところ、直後に満枠になったという。

再開初日となった5月1日は親子連れなど33名が参加し、ボーイング737-400型機のフライトシミュレーターや客室乗務員の歴代制服が展示されたミュージアムエリアや、格納庫にずらりと並んだ航空機の見学を楽しんだ。千葉県習志野市から両親と友人と訪れた小学3年生の男の子は、小学校の入学前から見学を心待ちにしていたという。小学生になったらすぐに参加しようと決めていたものの、2020年4月の入学直前にツアーは休止。ようやく3年越しの夢が叶い、「ボーイング777のAPU(補助動力装置)が大きかった」と充実した様子だった。

見学ツアーを担当するESG推進部 社会貢献グループの渡辺泰彦統括マネージャーは「私たちにとっても待ちに待った見学再開。今日を迎えられてほっとしている」と話した。

今後の予約スケジュールは、5月16日〜31日見学分が5月6日から、6月2日〜12日見学分が5月13日から、6月13日〜20日見学分が5月20日からとなる。受付開始時間はいずれも午前9時30分。参加無料。通常の見学ツアーに加えて従来のオンライン見学ツアーも並行し、ジャルパックと連携した有償ツアーなども実施する。

▲M1格納庫にこの日駐機していたのは、ボーイング777-200型機(機体記号:JA010D)と767-300型機(JA607J)

▲M2格納庫には777-300ER型機(JA732J)、777-300型機(JA751J)、787-9型機(JA878J)と2機の737-800型機(JA309J、JA317J)の計5機が並んでいた

▲売店で扱うオリジナルグッズにも新商品が登場した