スカイマーク、下地島へ羽田発着枠コンテストのトライアル運航開始 三沢と競合、洞社長「絶対に勝つ」

スカイマークは、東京/羽田〜下地島線の「羽田空港発着枠政策コンテスト」のトライアル運航を開始した。

「羽田空港発着枠政策コンテスト」では、5枠に対して7空港からの応募があった。1位は鳥取(1,225点)、2位は石見(1,192点)、3位は山形(1,163点)、4位は大館能代(1,033点)、5位は三沢(997点)、6位は下地島(994点)だった。5位と6位が僅差だったことから、1年間のトライアル運航の実績をもとに、有識者が再度評価を行い、最終的な配分先を決定するとしていた。当初は2021年夏・冬スケジュールでのトライアル運航を予定していたものの、新型コロナウイルスの影響で1年延期となっていた。

トライアル運航期間前の2020年冬スケジュールにも、準備のための暫定運航が認められており、スカイマークは2020年10月25日に、東京/羽田・神戸〜下地島線を1日1往復、沖縄/那覇〜下地島線を同2往復でそれぞれ開設していた。

下地島空港を訪れた洞駿社長は、座喜味一幸宮古島市長らとともに、「ピカチュウジェットBC」で東京/羽田から到着したSKY613便の乗客に、到着口で「ピカチュウジェットBC」のステッカーやポストカード、マスク、アルコールジェル、ウェットティッシュ、宮古島産の黒糖、パンフレットが入った記念品を配布した。

コンテストには、宮古島市と沖縄県、空港会社の下地島エアポートマネジメントと共同で応募していた。当初の提案では、2024年度の利用者数を110,319名、搭乗率を86.5%、宮古島への入域観光者数を2018年度より46万人多い160万人とするほか、繁閑比の改善、観光関連産業就業者数の増加を目標としている。

洞社長は、「スカイマークが下地島に、こういうダイヤで飛んでいるということを知らない日本人はたくさんいる」として、認知度を高めることが利用向上の鍵になるとの見方を示し、対抗する三沢には「絶対に勝つ」と意気込んだ。渡航規制に伴う海外旅行の代替地として、沖縄や宮古島への観光客が増えており、まん延防止等重点措置の全面解除で予約はコロナ前程度に増加しているという。宮古島市民には無料バス、観光客にはレンタカーの割引といった取り組みも行っており、キャンペーンにより3割程度利用が増えた実績もあるとした。

座喜味宮古島市長は、スカイマークの就航で「選択肢が広がった」と喜び、60歳以上のワクチン接種率が8割に達していることを挙げ、宮古島を安心安全な観光地として官民連携でアピールし、発着枠の確保に全面的に後押しすると話した。

同日には、ターミナル開業3周年を禁煙したイベントとして、「LOCUS MARKET」を開催。飲食や物販店約20店舗が集まったほか、ワークショップやご当地物産展を開催。宮古島市立伊良部島小学校6年生のエイサー演舞で盛り上げた。 (写真:機体到着シーンのみスカイマーク)