シンガポール、ワクチン接種済み旅行者の渡航規制のほとんどを撤廃

マリーナベイ・サンズ

シンガポール保健省は、ワクチン接種済みの旅行者に対する渡航規制のほとんどを、4月1日付で撤廃すると発表した。

2021年9月から実施し、32か国・地域に順次拡大していた「ワクチン・トラベル・レーン」は、3月22日までに約585,000人が利用した。

4月1日からは、「ワクチントラベルフレームワーク」に移行し、過去7日以内に制限国・地域を訪問していないワクチン接種者は、隔離などの検疫なくシンガポールに入国できるようになる。制限国・地域は現在のところ設定されていない。ワクチン接種済みトラベルパス(VTP)、エアトラベルパス(ATP)の申請も必要なくなる。

ワクチン接種者のみが搭乗できる「ワクチン・トラベル・レーン」指定便の運航を3月31日付で取りやめ、どのフライトであっても入国できるようする。1日あたりの入国者数の制限も撤廃する。

ワクチンの接種証明書や、発行地や電子証明の有無に関わらず、全て認める。12歳以下は義務が免除される。入国時に提出するアライバルカードは簡素化し、出発前に提出することを推奨する。

短期滞在者は、新型コロナウイルスによる治療費など、最低3万シンガポールドルをカバーする旅行保険に加入する必要がある。