フィンエアー、日本線週40便運航計画取り下げ 夏期間は成田線のみ

フィンエアー(エアバスA350-900型機)

フィンエアーは、ロシア領空の閉鎖に伴い、夏スケジュールの運航計画を更新した。ヘルシンキからヨーロッパの約70都市、北米の5都市、アジアの8都市へ運航する。ムンバイへ週3便で新たに乗り入れる。

アジア路線は、東京/成田・バンコク・デリー・シンガポールへ1日1便、ソウル/仁川・ムンバイへ週3便、香港へ週2便、上海/浦東へ週1便を運航する。釜山線も就航も延期する。日本へは夏スケジュール中、週40便の運航を計画していたものの、渡航制限の継続やロシア領空閉鎖による影響長期化を見込み、東京/成田以外への運航を取りやめる。

また、ダラス/フォートワースへ3月27日から週4便、シアトルへ6月1日から週3便を新たに開設し、北米路線を強化する。この他の北米路線は、ニューヨーク/ジョン・F・ケネディとシカゴへ1日1便、ロサンゼルスへ週3便を運航している。ストックホルムからも、ニューヨーク/ジョン・F・ケネディへ1日1便、ロサンゼルスへ週4便を運航している。

ヨーロッパへは、アリカンテ・ハニア・リスボン・マラガ・ニース・ポルト・ロードスなどの観光需要が高い都市へ週数便、アムステルダム・ブリュッセル・ハンブルク・ロンドン・ミラノ・パリ・プラハ・ローマなどの主要都市へ1日複数便を運航する。

ロシア領空の閉鎖に伴い、アジア路線の運休便が発生することから、ヨーロッパ域内の便数も乗り継ぎ利用者の減少に応じて調整する。1日300便以上の運航を計画している。

永原範昭日本支社長は、「昨今の想定外の状況により、当初予定していた路線を運航することができず、ご利用のお客様ならびに関係各所の皆様にご迷惑とご不便をおかけすることを大変申し訳なく思っております。東京/成田便につきましては、毎日運航となります。ロシア領空を回避するため従来よりも所要時間が長くなりますが、ヘルシンキからヨーロッパ各都市へは幅広いネットワークでスムーズな乗り継ぎを引き続き提供いたします」と述べた。(タイトルと本文を修正しました)

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