JR西日本「うめきた新駅」開業まで約1年 鉄道設備活かしイノベーションの実験場に

JR西日本は、2023年春の開業を予定している「うめきた新駅」周辺の整備計画のイメージを発表した。

地下部分では、「JR西日本技術ビジョン」の具体化に挑戦する未来駅として、「『あなた』が笑顔になる駅」をコンセプトに、デジタル技術を活用したインタラクティブな空間やフルスクリーンホームドアなど、先端技術を活用したサービスを導入する。地上部では、観光バスの乗降場などを備えた駅前広場を整備。広場の隣接部には2025年春をめどに地上3階建ての新駅ビルが開業する。あわせてJR大阪駅方面との連絡デッキを整備し、回遊性向上を図る。

敷地面積は約12,500平米。2024年夏頃をめどに駅前広場や連絡デッキなど一部施設の共用を開始し、全面開業は2025年春頃を予定している。

同社は「うめきた新駅」を、イノベーションの実験場「JR WEST LABO」と位置づけている。「デジタル×リアルが生み出す新たな価値の提供」、「人と技術が融合し、誰もが参画し活躍できるフィールド整備」、「お客様と共に進める環境負荷軽減の取組み推進」を目指し、同社グループのアセットを活用した実証実験に参加するパートナーを募集する。異業種との連携によりオープンイノベーションを推進し、先端技術の発信によりカーボンニュートラルやSDGs達成に貢献したいとしている。