旅工房、前澤弘基氏が取締役辞任 高山会長は役員報酬3か月返上

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旅工房は、3月16日開催の取締役会で、取締役執行役員の前澤弘基氏に辞任を勧告した。前澤氏は同日付で取締役を辞任した。

旅工房が販売した受注型企画旅行で、実際には宿泊しなかった旅行者が多数存在し、内容や原価と比べて著しく高額であったとして、Go To トラベル事務局や調査委員会が調査を行っていた。前澤氏は旅行商品の企画や契約の実務を担っていた。

地域共通クーポン9,362万円分を不当に利用したほか、仕入先に対して3億1,370万円分の債務、Go To トラベル事務局に対して6億3,056万円の債務を有している。また、観光庁からは次期Go Toキャンペーンへの参加停止処分を受けている。

また、代表取締役会長兼社長の高山泰仁氏は、月額役員報酬の100%を3か月自主返上する。高山氏は、エイチ・アイ・エス(HIS)グループの不正にも関わっていたホテル運営会社、JHATの代表取締役社長の平林朗氏から、2020年10月に同商品の提案の打診を受けていた。

調査委員会の再発防止策に関する提言のうち、社内規程の見直しや申請、届出要件の確認プロセスの改善などの再発防止策を取締役会で決議した。

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