ラスベガス・サンズ、ラスベガスのザ・ベネチアン・リゾートの売却完了 アジアに注力

マリーナベイ・サンズ

ラスベガス・サンズは、ザ・ベネチアン・リゾートの売却を完了した。これにより、ラスベガスの所有物件はなくなった。

アポロ・グローバル・マネジメントとVICIプロパティーズの関連会社に、ザ・ベネチアン、パラッツォ、ベネチアン・エキスポから構成される、ザ・ベネチアン・リゾートを、約62億5,000万米ドルで売却すると、2021年3月に発表していた。流動性を高め、マカオやシンガポールなどの既存施設や将来の開発プロジェクトへの投資に備える。

ロバート・ゴールドスタイン最高経営責任者(CEO)兼会長は、「20年以上前のザ・ベネチアンの開業は、当社の成功の始まりを象徴するものです。この施設、そして最も重要なことは、毎日この施設を代表する人々は、常に当社の歴史の忘れられない一部であり続けるでしょう。売却後の展望として、当社の強固なバランスシートとマカオとシンガポールの業界をリードする統合型リゾートのポートフォリオにより、当社はチャンスと成長の新時代を迎えられると確信しています。当社の最優先課題は、アジアにおけるポートフォリオに多額の再投資を行うと同時に、新たな陸上開発の機会を追求し、デジタル市場に参加するための長期戦略を実行することです」とコメントした。

すでに、シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズへ10億米ドル、マカオのザ・ロンドナーへ22億米ドルを投資することを発表している。本社機能はラスベガスに維持する。