IHG、約半数のホテルでコロナ前の水準に 6つの新ブランドで3億米ドル相当の収入見込む

インターコンチネンタルホテル大阪

インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ(IHG)の2021年12月期の通期決算を発表した。

売上高は29億700万米ドル、営業利益は4億9,400万米ドル、1株あたり利益は145.4セントとなった。

2019年と比較すると、販売可能客室数あたりの売上(RevPAR)は7割の水準に回復し、第4四半期は83%の水準まで上昇した。特にアメリカでは力強い回復が見られ、第4四半期はアメリカでは7%、中華圏とヨーロッパ・中東・アフリカ・アジア(EMEAA)では33%減となった。客室稼働率は2019年比17%減の56%だった。特にリゾートやレジャー、郊外の一部のホテルで需要が回復している一方、都市部のホテルでは低調に推移している。ほぼ半数のホテルが新型コロナウイルス感染拡大前の水準に戻った。

291軒のホテルを新たに開業し、44,000室を追加した。契約数は437軒の6,890室となった。一方で、顧客満足度や物件の状態などでに問題があったホリデイインとクラウンプラザの34,000室を含む、50,000室が減った。

キース・バー最高経営責任者(CEO)は、「2021年の取引は大幅に改善し、RevPARは年を追うごとに感染拡大前の水準に近づき、収益性とキャッシュフローは力強く回復し、第4四半期には成約が加速しました。私たちの仲間やホテルオーナーは、手を取り合って、回復の波乱を乗り切るために、再び信じられないような努力を見せてくれました。予防接種率の上昇や世界的な規制緩和に伴い、旅行需要も増加しています。この先、予期せぬ困難が待ち受けているかもしれませんが、IHGが将来の力強い成長に向けて位置づけ、消費者やオーナーのニーズに応え、適応していくことができると確信しています」とコメントした。

2017年以降、6つのブランドをポートフォリオに追加している。各ブランドで5,000万米ドルの手数料収入を得ることを目標としており、年間では3億米ドル相当に達する見通し。

IHGリワーズは、1億人以上の会員を有している。新型コロナウイルス感染拡大前の4年間で、会員の貢献度は7%増加し、宿泊者の半数以上が会員。直接予約率は9倍高く、最も収益性が高いという。特典宿泊のダイナミックプライジングにより平均必要ポイント数を15%引き下げた。