マリオット、会員の宿泊が半数超える 直接予約比率は76%

フェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波

マリオット・インターナショナルは、2021年10〜12月期の業績を発表した。オミクロン株による影響は限定的だった。

平均宿泊単価(ADR)は、新型コロナウイルスの感染拡大前の水準にほぼ回復した。客室稼働率は58%で、2019年同期と比べて12%減ったものの、レジャー需要が伸び、ビジネスや団体需要は緩やかながら継続的に改善した。販売可能客室あたりの売上(RevPAR)は、2020年同期比で全世界では124.5%、アメリカとカナダでは143.6%増加した。2019年同期比では、全世界では19%、アメリカとカナダでは15.3%減少した。2021年の海外旅行者による宿泊数は、2019年比で6割以上減少しており、国内旅行者による需要の牽引が続いている。

調整後営業利益は5億7,800万米ドル、調整後純利益は4億3,000万米ドル、調整後EBITDAは7億4,100万米ドルだった。1株あたりの調整後売上高(EPS)は1.3米ドルとなった。基本マネジメント・フランチャイズ料は7億3,700万米ドル、クレジットカードとレジデンスブランド料は1億8,600万米ドルとそれぞれ伸びた。借入金の減少に伴い、支払利息も9,100万米ドルに抑えられた。

アメリカでは、2月21日のワシントン誕生日の祝日が絡む3連休のRevPARは2019年の水準より約12%高いという。ADRは約20%改善している。

マリオット・ボンヴォイの会員数は1億6,000万人を超えた。全宿泊数のうち、全世界では52%、アメリカとカナダでは58%が会員によるものだという。直接予約の比率は76%だった。客室販売以外の手数料の約3分の2を占める、提携クレジットカードから得る手数料は、2019年と比べて4%増加している。会員獲得や平均利用額は好調に推移しており、さらなる増加を見込む。

全世界で2,831軒、約485,000室が開発中。この中には契約に至っていない約19,000室も含まれている。期末時点で202,000室以上が建設中だという。