テキストロン・アビエーション、「セスナ スカイクーリエ」の量産初号機をロールアウト

テキストロン・アビエーションは、大型ターボプロップ機「セスナ スカイクーリエ」の量産初号機をロールアウトした。

エンジンはプラット&ホイットニー社製ターボプロップエンジンPT6A-65SCで、2基を搭載。プロペラはマッコーリープロペラ製のC779で、多くの積載物を運びながらも、機体の性能を高めるよう設計されている。最大航続距離は900海里、最大巡航速度は200ノット以上、積載能力は6,000ポンド。

最新技術を取り入れ、主要部品は小さな部品を組み立るのではなく、1つの金属片から削り出すことで、全体の部品点数を減らした。点検や修理のために、機体各所に素早くアクセスできる箇所を設けるなど、整備性を最優先にした設計になっている。シートやオーバーヘッド品は素早く取り外しができるなど、整備性も高めた。

ローンチカスタマーはフェデックス・エクスプレスで、貨物型の他に、19人乗りの旅客型も用意。両型ともにシングルポイント給油が可能で、折り返し時間を短縮できる。アメリカ・カンザス州のウィチタで生産する。今年前半にも、アメリカ連邦航空局(FAA)から認証の取得を目指している。