首都高速道路、新京橋連結路の新設やKK線廃止など都市計画の素案を発表

新京橋連絡路

東京都都市整備局と首都高速道路は、都市高速道路第号第1線等の変更について、素案を発表した。

八重洲線と接続する東京高速道路(KK線)は、大型車の通行に対応していないことから、国とともに検討会を設置して構造強化を含めた大型車の交通機能確保策を検討した結果、老朽化した擁壁の取替えなどを行う築地川区間の大規模更新事業との連携が可能であることや、未着手となっている晴海線が整備されることで、一般道も含めて更なる交通の円滑化が期待されることなどから、新たな都心環状ルートとなる新京橋連結路(地下)を整備する。KK線は今後、歩行者系機能を有する空間として新たに都市計画を決定する。

築地川区間では、老朽化した擁壁の取替えなどを行う大規模更新を予定しており、急カーブの解消や道路上部空間の活用など、周辺のまちづくりと連携した更新計画を検討している。また、晴海線との接続を見据え、その接続形態や分合流部の付加車線の設置について検討する。新金橋~亀井橋間にいては、新京橋連結路(地下)の整備や新富町出口の入口化と同時に擁壁を更新し、線形改良や車道内橋脚の撤去により走行安全性の向上を図る。

晴海線は、未着手となっている築地~晴海間の延伸を予定する。新京橋連結路(地下)と連続したネットワークを形成することで、首都高速道路の中でも特に交通が集中する江戸橋・箱崎JCTなどの渋滞ポイントを避けて、都心と湾岸線の相互アクセスを可能にするなど、高い整備効果が見込まれるとしている。