東京ドーム、過去最大規模のリニューアル実施 グループ席やカウンター席追加も

東京ドームは、読売新聞グループ本社、読売巨人軍、三井不動産と過去最大規模のリニューアルとデジタルトランスフォーメーション化を実施し、2022年3月にも本格稼働する。

これまでの約4.4倍の面積となる国内最大級のフルカラーLEDのメインビジョン、外野フェンス上部にはリボンビジョンを新設し、迫力ある映像演出を実現する。新たに導入する送出制御システムにより、音楽や照明と連動した映像や静止画の演出表現、アニメーションなどの動きを交えた様々な特殊効果のほか、場内コンコースのデジタルサイネージと連携したコンテンツ発信も可能となる。場内コンコースなどに約260台のデジタルサイネージを導入し、座席から離れていても試合や演出映像を楽しめる。22・25ゲートのエントランスにも大型LEDディスプレイを設置する。入場ゲートやコンコースのデザインも刷新する。

多様な観戦スタイルに対応し、少人数グループ向けに1階3塁側スタンド内に定員4名のグループ席「THE 3rd PLATINUM BOX(ザ・サード・プラチナ・ボックス)」を18区画、2階前方に定員4・5名のグループ席「SKY TERRACE(スカイ テラス)」を48区画、2階コンコースに定員4・6・8名の「MASU CABANA(マス・カバナ)」を16区画、2階コンコース外野寄りにペアカウンター席「CRAFT COUNTER(クラフト・カウンター)」を24区画設ける。車椅子エリアや「ダイヤモンドボックス」、「マススイート」を増設するほか、「チャンピオンシート」の設定位置を変更する。「JCBバックスクリーンクラブ」専用ラウンジや「プレミアムラウンジ」、バックネット裏3階のスイート倶楽部を「THE SUITE TOKYO(ザ・スイート・トウキョウ)」としてリニューアルする。

プレミアムラウンジ・ビュッフェもリニューアルし、ライブキッチンで後楽園飯店料理長監修「ふかひれ入り汁そば」を提供するほか、ホットドック、ナチョスといったボールパークをイメージしたメニュー、スイーツも追加する。当日料金は現行の2,700円から3,700円に引き上げる。

全売店や客席販売、場内チケットカウンターなどで完全キャッシュレス化を実施し、巨人戦のほか、他のスポーツや音楽の催しでも適用する。クレジットカード、非接触ICカード、コード決済に対応する。場内にはサポートデスクも設置する。顔認証技術も導入し、入場や決済の利用もできるようにする。