ホテル満足度、JALシティとスーパーホテルがトップ J.D.パワー調査

顧客満足度調査・コンサルティングの専門会社のJ.D.パワー ジャパンは、「J.D.パワー 2021年ホテル宿泊客満足度調査」を発表した。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う宿泊客数の減少を踏まえ、宿泊主体型ホテルのみを対象とし、正規宿泊料金が9,000円以上15,000円未満の「ミッドスケールホテル部門」と、同9,000円未満の「エコノミーホテル部門」に分けて満足度を調査した。2020年の調査は見送っており、2年ぶりの実施となった。

ミッドスケールホテル部門では、ホテルJALシティがトップとなった。客室やチェックイン/チェックアウトで最高評価だった。2位はトップと1ポイント差でベッセルイン/ベッセルホテル/ベッセルホテルカンパーナとなり、料金、F&B、ホテルサービスで評価が高かった。3位はカンデオホテルズだった。エコノミー部門では、スーパーホテルが7年連続でトップだった。2位はヴィアインホテル、3位はコンフォートだった。

いずれの部門も、総合満足度はコロナ前と比べて大きく向上しており、特に料金と料飲(F&B)の2つのカテゴリーで、F&Bの中でも朝食の向上が顕著だった。料金は両部門ともに平均1,000円低下し、調査開始以来最低水準だった。料理・飲み物の種類の豊富さや清潔さの評価も向上していた。

調査は9月中旬から下旬にかけて、直近1年以内にホテルに宿泊した人を対象に行った。ミッドスケールホテル部門では2,844人、エコノミーホテル部門では3,312人から回答を得た。国内で10棟以上を統一ブランドで運営しているホテルで、総客室数が1,500室以上、事前調査で一定水準のサンプル数を満たしたブランドを調査対象とした。